1、『今日ぐらい会いたいかも』

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それからは仕事を頑張りたいと思う気持ちと、普通の人みたいに恋人と過ごしたいという気持ちの2つが複雑に絡む。 相反する2つの気持ち。 だからうるせぇ。 わたしはプロだっつの。 「梅さんっ!」 「あんだよ、松。下の名前で呼ぶんじゃねぇ。」 こいつはわたしの後輩の松。 下の名前は…忘れた。 松はパティシエ1年目の新人だ。 「す、すいませんっ梅さんっ!」 「てめぇ、またウメ言いやがったな! まぁ、いいや。で?何?またジェノ(スポンジのこと)焦がしやがったか?」 「ち、違いますよっ!そろそろ少し休憩してください。 お昼、まだですよね?」 確かに忙しすぎて、休憩には行ってない。 って…。 「もうお昼っていう時間じゃねぇよ。 どっちかというと…夕飯じゃね?」 「まぁ…そうすっね。でもまだ先が長いし、休憩行ってください。 あ!なら点灯式に行ってみたらどうですか!? きっと綺麗ですよー!」 「はぁ?今さら点灯式?あはは!ナイナイ。 てか1人で行ってもね。カップルばっかだし。寂しいだけ~。」
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