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それからは仕事を頑張りたいと思う気持ちと、普通の人みたいに恋人と過ごしたいという気持ちの2つが複雑に絡む。
相反する2つの気持ち。
だからうるせぇ。
わたしはプロだっつの。
「梅さんっ!」
「あんだよ、松。下の名前で呼ぶんじゃねぇ。」
こいつはわたしの後輩の松。
下の名前は…忘れた。
松はパティシエ1年目の新人だ。
「す、すいませんっ梅さんっ!」
「てめぇ、またウメ言いやがったな!
まぁ、いいや。で?何?またジェノ(スポンジのこと)焦がしやがったか?」
「ち、違いますよっ!そろそろ少し休憩してください。
お昼、まだですよね?」
確かに忙しすぎて、休憩には行ってない。
って…。
「もうお昼っていう時間じゃねぇよ。
どっちかというと…夕飯じゃね?」
「まぁ…そうすっね。でもまだ先が長いし、休憩行ってください。
あ!なら点灯式に行ってみたらどうですか!?
きっと綺麗ですよー!」
「はぁ?今さら点灯式?あはは!ナイナイ。
てか1人で行ってもね。カップルばっかだし。寂しいだけ~。」
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