一章 魔王ゼロス

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ゼロス「ザコいな。貴様」 魔神ベルハルド「っ!!!!」 ドガッ!!!! 魔神ベルハルド「ぐはぁぁぁ!!!!」 ゼロスは素早い蹴りで魔神ベルハルドを蹴り飛ばした。 その光景をソル達は目を丸くして見つめていた。 ソル「魔神が…全くゼロスの相手にならない…?」 ミナツ「ツヨスギ…」 真也(やっぱりゼロスさんはいい人だ) 真也はゼロスが魔神から自分達を守るために戦っていると思っている。 魔神ベルハルド「くっ…」 魔神ベルハルドはゆらゆらと立ち上がった。 魔神ベルハルド(くそっ!私の力があれば…このような奴!!) ゼロスはつかつかと魔神ベルハルドに歩み寄っていく。 ゼロス「どうした?魔神ともあろう者がこんな程度の力な訳ねぇよな?そろそろ本気を出したらどうだ?」 魔神ベルハルドは俯いた。 魔神ベルハルド(こうなったら…) 魔神ベルハルドは体に残っている全ての魔力を手に集中させた。 その時。 ガタガタガタガタ!!!!! 再び地震が起こった。 ゼロス「なっ、何!?」 ゼロスはのけぞっている。 魔神ベルハルドは鋭い目つきでゼロスを睨みつけた。 魔神ベルハルド「死ねぇぇぇ!!!!!!」 魔神ベルハルドはゼロスに手のひらを向け、七色に光る光線を出した。 光線はゼロスに直撃した。 ゼロス「うわああああああああああああ!!!!!!!!」 ゼロスは七色の光に包まれる。 真也「ゼロスさん!!!!!!」 真也はゼロスに駆け寄っていく。 魔神ベルハルド「くっ…今日の所は見逃しておこう」 魔神ベルハルドは胸を押さえ、七色の光とともに消えた。 ゼロス「ぬああああああああ!!!!!!!」 七色の光に包まれたゼロスはまだ苦しみもがいている。 その時。 ゼロスの体が段々と縮み始めた。 やがてゼロスは7歳ほどの少年の姿に変わった。 すると、七色の光は消え、ゼロスは意識が朦朧とし、地面に倒れた。 地震の影響でゼロスが倒れている地面が崩れた。 その時。 ガシッ!! 真也はゼロスの手を掴んだ。 ゼロスは薄目を開き、真也の顔を見つめた。 ゼロス「なんの…つもりだ…?」 真也「ゼロスさんは僕達の仲間!!!だから、助ける!!」 ゼロス(意味が…わかんねぇ…) ゼロスは気を失った。
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