55人が本棚に入れています
本棚に追加
二章 仲間
ゼロス(俺様は…どうなったんだ…?)
枕と布団の暖かさを肌に感じ、ゼロスは眠りから覚め始める。
ゼロス(そうだ!クソやろうどもを殺す時、魔神のやろうに邪魔されたんだ!…くそっ、せっかくクソやろうどもを殺せるチャンスだったのに…)
ゼロスはゆっくりと目を開いた。
目の前にはソル達を含む一同が心配そうに自分を見つめていた。
ゼロス「おっ!!!!!!」
ゼロスはソル達を見た瞬間、目を丸くした。
すぐさまベッドの上に立ち上がり、丸い目のまま後ずさりをする。
ゼロス「あ…あ、あ」
ソル達にまた出会う事ができ、あまりの嬉しさに自分の行動がよくわからなかった。
ソル「気がついたか?ゼロス」
ソルは少し冷たい目でゼロスに言った。
ゼロス「ふふふ…。ひゃ~っはっはっはっはっは!!!!また会ったなクソやろうども!!!!」
しかし、魔界勇者達は誰も身構えようとはしなかった。
ゼロス「魔神によって邪魔された時はどうなるかと思ったが、今ここで貴様らを葬ってくれる!!!」
ゼロスは手を掲げた。
ゼロス「闇の魔力よ!全てを飲み込む邪悪なる力となれ!!!…ヴァルハマデルハ!!!!」
ゼロスはソル達に手のひらを向けた。
しかし…。
何も起こらなかった。
ゼロス「え?」
手を引っ込め、もう一度ソル達に手のひらを向けたが、何も起こらない。
少し落ち着いて周りを見渡すと、辺りは誰かの部屋のようであり、近くにあるもう1つのベッドに真也が寝かされていることに気がついた。
ゼロス「ここは…」
ゼロスは何気なく自分の腕に触れた。
ゼロス「ん!?」
自分の腕を見てみると、まるで小さな子供のような手になっていた。
そしてこの時、自分の視野がいつもより低い事に気がついた。
ソルは少しため息をついた後、口を開いた。
ソル「お前は魔神の呪いで子供の姿にされたんだ。魔力やレベルの高さも封印された」
ゼロス「な…」
ゼロスは顔を真っ青にした。
ゼロス「なんだとーーーーーーー!!!!!!!?」
最初のコメントを投稿しよう!