一章 魔王ゼロス

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ゼロスの歌はギターソロに入った。 ゼロス(ふんっ、なかなか強くなってるじゃねぇか) ゼロスは少し微笑んだが、すぐに目を鬼のように尖らせた。 ゼロス「堕天使ども!!何負けてやがんだ!!!負けたらきさまら死ぬよるも恐ろしい現実を見る事になるぞ!!!」 そのゼロスの言葉を聞いて焦る堕天使達は、魔法によって自信のパワーをさらに上げ始めた。 ソルは隣のミントに向き直った。 ソル「そろそろ終わらせるか。ミント!」 ミント「えぇ」 ソルとミントは大剣と杖を掲げた。 ミントは何かの魔法を詠唱すると、大剣と杖の先に巨大な光の柱が現れ始めた。 ソル&ミント「双技!!!ホーリーセイヴァーーーー!!!!!!」 ボガンッ!!!! ソルとミントはそれぞれの武器を振り下ろし、光の柱を堕天使達に当てた。 この攻撃で多くの堕天使の姿が消えたが、まだ50人ほど残っていた。 ルミカ「次は私達の技を見せてやりましょ!」 ルミカは隣のミナツに話しかけた。 ミナツ「リョウカイシマシタ。ルミカ」 ミナツはマシンガンのような発砲で、堕天使達を銃で撃ち始めた。 発砲を止めると、ルミカは姿を消し、堕天使達は青く細長い光によって斬り刻まれていく。 その後、ルミカは50人に分身し、堕天使達一人一人の前に現れた。 ルミカ「双技!」 ザシュ!! ルミカ達は一斉に堕天使達を斬り上げた。 堕天使達は宙を舞う。 ミナツ「ガンパレード!!!!!」 ミナツは銃から小型の大砲の玉を発砲し、玉は堕天使達に直撃した瞬間に大きな爆発を起こした。 堕天使達は1人残らず消え去った。 ソルは大剣を仕舞い、ガッツポーズをした。 ミントは杖を仕舞った後、手のひらを胸に当て、胸をなで下ろした。 ミナツは無表情で銃をクルクルと回しながら仕舞った。 ルミカは双剣を仕舞った後、腰に手を当て、ふんっ、とそっぽを向いた。 魔王が高笑いを重要とするのと同じくらい、勇者にとって敵に勝った後のポーズとは大切なものなのである。
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