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同時にゼロスの歌も終わった。
すると、ステージの周りのバリアーは消え、ゼロスの後ろで演奏していた堕天使達も消え去った。
ゼロスは腕を組んだ。
ゼロス「ひゃ~っはっはっはっはっはっは!!!!さすがは一度だけこの俺様を倒した勇者どもだな」
ソルは顔を強ばらせ、ゼロスに向き直り、背中の大剣を抜刀し、ゼロスに剣先を向けた。
ソル「次はお前の番だ!ゼロス!」
ゼロス「いいだろう…」
ゼロスはニヤリと笑い、体に闇のオーラを纏い始めた。
それを見たミントは目を丸くした。
ミント「な…なんて魔力と力なの…?」
ミナツ「ツウジョウノマオウノ10000バイノ…チカラ…」
ミナツは無表情で呟いた。
ルミカ「な…なんですって!?」
ルミカは顔を青くした。
ゼロス「くくく…だから言っただろう。俺様は強さの域を越えてしまったと」
ゼロスは不気味に笑った。
ソル「ふっ、くだらねぇな」
ゼロス「何?」
ソル「俺達には信じ合える仲間達がいる。いくらお前が何億倍強くなったところで、俺達仲間の絆には勝てはしない!」
それを聞いたゼロスは、なぜか心の中がズキッとした。
ゼロスは鋭い目つきでソルを睨みつける。
ゼロス「ふんっ、何が絆だ。くだらねぇ。ならその絆共々きさまらの粉々にしてやる!!!」
ソル「来る!!」
ソル達はそれぞれの武器を構えた。
その時。
バンッ!
扉が勢いよく開いた。
真也「止めてくれ!!!!!みんな!!!!!」
扉からは真也が息を切らしながら現れた。
ソル達は目を丸くして扉に振り返った。
ソル「真也!?」
ゼロスは真也を睨みつけた。
ゼロス「なんだ貴様!!」
真也はすぐさまゼロスの前に駆け寄った。
そして。
真也はソル達に振り返り、両手を広げて立ちはだかった。
ソル「…真也?」
ソルは突然の出来事に戸惑い、首を傾げる。
真也「みんな!ゼロスさんはみんなを助ける為に頑張ってくれたんだ!!だから、ゼロスさんがソル達を倒す為に生き返らせたなんて…何かの間違いなんだよ!!」
ゼロス「はぁ?」
ゼロスは顔を歪めた。
すると、真也はゼロスに振り返った。
真也「ゼロスさん。何の事情があったのでしょう?是非その事情を僕達に聞かせて下さい。みんなが蘇ったお礼に僕達が解決策を考えますよ」
真也はゼロスにニッコリと笑いかけた。
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