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あ…あれ?和子さん…驚いてる?大将も目を丸くしてる…。
「ちょっと美童クン!まさか…寿司の言葉知らないの?醤油は“ムラサキ”って言うのよ?」
しかも最初にそれを頼むなんて…と、呆れ気味な和子さん…。
言ってくれれば…って任せろと言ったのはボクか……。
まぁ、気を取り直して。
「あ、あはは!!冗談ですよ!嫌だなぁ!あはは…(汗)」
「そ、そうよねぇ…」
「あぁ、冗談言ったら喉渇いたなぁ。お茶ください!」
「…………」
「…………」
あ、あれぇ?またミスった?
「お茶は“あがり”よ…」
へぇ~そうなんだ~
…って何で?
何で寿司の言葉ってこんなにあって、こんなに変なの??
あぁ~ボクのプライド粉々だよぅ…(泣)
先程までの失態は忘れて、ボクの時間である夜に力を入れよう!
ぐふふ……♪
とうとう夜…ボクの時間……。
「和子さん、先程迄は失礼しました。どうかお忘れ下さい。しかし今からは貴女にとって忘れることの出来ない最高の夜を……」
「今から?…ごめんね♪もうこんな時間だから、家に帰らなきゃ。皆がお祝いしてくれるって言ってたから」
え…えぇ!!??
もう帰っちゃうの?
ヘタレなボクしか見せれてないのにぃ(泣)
「え、でも…」
「ふふっ♪楽しかったわよ?ヘタレな美童クン♪」
「え?ひょっとして…」
「ありがとうね♪美童クン♪」
あぁ…颯爽と去っていく……。
ああいう人を大人って言うのかな…?
っていうか、ボク、最初から遊ばれてた?
NOooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!
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ボクにお任せを
(清四郎ぉ~酷い目にあったよぉ~泣)
(すみません、美童。アレがあの人の趣味なんですよ…)
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