Story.1

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思わず手紙を力いっぱい握りしめた。 俺はこれからどうすれば… 今までに無いくらいブルーになりながらふとかかっている時計を見ると、始業時刻の10分前。 「…やばい、」 とりあえず、ぐしゃぐしゃになった手紙を学生鞄に突っ込み、慌てて家を飛び出した。 キ-ンコ-ン… チャイムがなり終わると同時に教室に滑り込んだ。 「おお~錦戸!ギリギリやな!」 「はあっ、すんません…」 担任に申し訳程度に謝り、席に着いた。 「おはよう、亮ちゃん。」 「…はよ、ぴぃ。」 隣の席のぴぃにとりあえず挨拶。 「どうしたの、遅刻ギリギリなんて珍しくない?」 「…また後で話す、」 もう今は何も考えたくなくて、机に突っ伏して目を閉じた。 。
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