620人が本棚に入れています
本棚に追加
思わず手紙を力いっぱい握りしめた。
俺はこれからどうすれば…
今までに無いくらいブルーになりながらふとかかっている時計を見ると、始業時刻の10分前。
「…やばい、」
とりあえず、ぐしゃぐしゃになった手紙を学生鞄に突っ込み、慌てて家を飛び出した。
キ-ンコ-ン…
チャイムがなり終わると同時に教室に滑り込んだ。
「おお~錦戸!ギリギリやな!」
「はあっ、すんません…」
担任に申し訳程度に謝り、席に着いた。
「おはよう、亮ちゃん。」
「…はよ、ぴぃ。」
隣の席のぴぃにとりあえず挨拶。
「どうしたの、遅刻ギリギリなんて珍しくない?」
「…また後で話す、」
もう今は何も考えたくなくて、机に突っ伏して目を閉じた。
。
最初のコメントを投稿しよう!