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隼は軍隊の本体を見つけた。
「よし、始めるか!!」
隼が本体に突撃しようとすると、横を青い光が通過した。
「これは!!雛の蒼光爆炎弾の術っ!!」
青い光に気づいた兵士逹は見とれている。
青い光は、兵士の中に落ちると凄い爆発を起こした。爆発は、地をえぐり直径500メートル位の穴をあけた。
「雛のやつ、本気だな。これでは、森に誘い込むのは無理だな…」
隼は、爆発で生き残った兵士を片付けに本体に突撃した。
すると、警報と共に武装した兵士が続々と現れた。
『何者かの奇襲を受けました!!ただちに総員戦闘配備!!不審者を発見次第抹殺せよ!!繰り返します…』
敵も容赦なく、殺しにくることがわかった。
そんなことは、百も承知である。その為に、雛は広範囲の爆発術で先制攻撃を仕掛けた。
「いたぞっ!!忍だ!!」
兵士逹は、隼に気がつき銃を構えた。
「奴を殺る!!撃てっ!!」
マシンガンの銃声が鳴り響いた。しかし、隼は銃弾を弾き切り払い兵士を目掛け走り出した。
すると、隼を目掛け銃を射つ兵士の上に青い光が射し、青い光は兵士を目掛け降ってきた。その瞬間、爆発を起こしまた、地面に大きな穴をあけた。
一瞬の出来事で兵士逹は逃げることすら出来なかった。
隼が穴の上に目をやると、雛が華麗に素早く降りてきた。
「隼様の安全も、私の任務なので」
隼が言葉を発する前に、雛はそう伝えると素早く残りの兵士の方へ向かっていった。
「若いな…」
一言呟くと隼も残りの兵士の方へ向かった。
そして、隼と雛は兵士を次々と片付けていった。
だが、兵士の数が多く倒しても倒してもキリがない。
「雛っ!!これ以上は無駄だっ!!さがるぞ」
隼は、閃光玉をなげ目眩ましをして雛と一緒に里の森へ引き返した。
「もう、皆も逃げただろう」
「そうですね…。私達も早く去りましょう」
雛は、疲れきっていた。
それも仕方がない。雛の雷遁・蒼光炎弾は、威力と範囲が高く広いため気の消費が激しく、忍の任務は隠密が基本なために普段は使わず久し振りだったために、疲れるのは当然の結果であった。
「いや、少し休もう」
「私は大丈夫です。早く去りましょう。危険過ぎます」
隼は雛を気遣い休憩を提案するが、雛は隼を危険にさらしたくなく、早く去ることを提案した。
しかし、その答えはすぐに決まることになった。
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