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ジャッキーが旅に出て数年。
ある朝、砂浜を散歩していたパフは、突然、何頭ものドラゴン達に囲まれた。
「な、何?」
「パフ、お前は約束を破った」
「約束……!?」
「そう、約束だ。お前は約束を破った」
パフは思い出した。
“決して、人間とは友達になってはいけない”
パフは約束を破っていた。
「お前を、この入り江から追放する」
一頭のドラゴンが告げる。
パフは目を見開いた。
「ちょっと待って! 僕はジャッキーと約束したんだ! きっと帰ってくるからって、約束したんだ!」
「人間なんかと、そんなくだらない約束をしたのか。パフも落ちぶれたものだな」
くだらない約束。
その言葉が、パフの怒りに火をつけた。
「僕の友達との約束を……くだらないなどと言うな!!」
パフは炎を吐いた。
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