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校門から教室に行くまで、俺たちは注目を浴びる。正確には優が…ね。
校門をくぐるとたちまち黄色い声援に包まれる。優が…ね。
んで女子が俺たちを囲む。もちろん優目当てで…ね。
べっ…別にくっ…悔しくなんてないんだからねっ!(本日二回目)
その取り巻きの中に入ることが恥ずかしいのか、近くから見つめる大人しめの女子たちがなにやらコソコソと話していた。
『山田先輩今日も素敵ね。』
『ねー。女性にしとくのは本当に勿体無い。でも、君嶋先輩も格好いいよね。』
『あーあの自覚してないところがいいよね。あの山田先輩と一緒にいたら気付かないのも無理は無いか。』
『山田先輩は別格だもんね。』
こんな会話は、勿論俺達に聞こえるわけがなかった。なんとか取り巻きを抜けて俺達は教室に着いた。
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