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弁当を作り終え、朝食がてら残り物をちょこっと摘んで部屋に戻るとベッドの上の布団が膨らんでいた。一体どうしてなのか検討は既についている。俺はベッドまで近付き躊躇なく布団をバッと剥ぎ取った。すると予想どおりやつがいた。
中性的に綺麗な顔立ちに長い睫毛、やや癖がかかったがいい感じのウェーブのミディアムショート。すらりと細長いが程良く引き締まった手足。どこをどう見ても美形が一人気持ちよさそうにすーすーと寝息をたてていた。 俺はため息を吐いてやつを揺すり起こす。
「おい起きろ優。なに俺のベッドで寝てやがんだ。」
「んー…。」
そいつは眠そうに目をこすり、俺に抱きついてきた。
「ちょ…おいっ…優っ!」
「…達哉…おはよ。」
そう。こいつが俺の彼女、山田優。
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