第零話~牙と一が生まれる前の話~

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あの不真面目な主人公から十数年前の話 神竜舞(しんりゅうま)はある道場にいた。 そこで鍛練も何もせず、一人外で鍛練していた。 鍛練をしない為にここの道場の技一つ、秘伝を何一つ覚えていない。 いや竜舞にははなからそんな目的でここに来た訳ではない。 ただちょっと強い道場に入り、ライバルの影久光(かげひさみつ)との対決の為に入っているだけに過ぎない。 この頃にはあの歩法術も抜刀術も覚え、卓越した強さを得ていた。 ここの道場のものと全員と同時にかかって来ても勝つ自信があった。 だから試合にしか出ない存在として此処に在籍してるに過ぎない。 竜舞からしてみれば、それが目的なのだからそれで構わないし、それの方が有り難い。
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