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竜舞は近くの原っぱにいた。
金色の鞘に納められた、白銀の柄・鍔の刀を腰にさしていた。
この頃から神竜舞の刀身の色を見たものがいないという話が出回り、一部では竜舞の刀身を見れたものは強くなれるという都市伝説まで流れていた。
そんな話を信じて戦いを挑むもの達が馬鹿に見えた。
強くなるという事は鍛練に鍛練を積んだ結果得られるもの。
そんなものが見えた程度で強くなれる訳もない。
なんなら見せてやろうかとさえ竜舞は思っていた。
竜舞は金色の鞘から刀身を抜くのをやめ、大きな岩に座るもの・・影久光を見た。
「どうして此処に来た?」
「お前こそ、何故いきなり道場なんかに入った?」
久光は竜舞の質問を答えず質問する。
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