第零話~牙と一が生まれる前の話~

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「成る程。 やはり竜舞はそれだけの為か。 私は更に力を磨く為にだ」 「久光らしいな」 竜舞は久光を見た。 「では戦うのは次は公式の場って事でいいのか?」 久光は刀に顎でさした。 「ああ、次は公式の場で構わない。 だが一人の鍛練もいいが、お前との鍛練も悪くない。 どうだ?」 竜舞は戦いの中であの歩法術の進化、新しい技を身につけたいと考えもある。 「いいだろう。 お前の新たな技ってのも気になるからな」 久光は鞘から刀を抜き放つ。 「いつでもいいぞ」 久光は竜舞のいる方を見た。 「いい度胸だ」 竜舞は姿が消えた。
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