第一章

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最近は物騒だし。 ウチの高校だってカツアゲとかカツアゲとかカツアゲとか… あったりする被害が多発してて帰りは早く帰れとか一人で帰るなとか言われてる。 いくら今日運が悪くてもさすがにそれはないと思っても最悪の場合を考えてしまう。 今日もう40円しかないよぉ… お財布の中身を思い出し寒さなのかわからないけどブルッと体が震えた。 でも、だいたいこういうこと考えてるときってなにもおきない。 「おぃ、ねーちゃん一人?」 ……起きない…はず… 「おい。返事しろや。」 恐る恐る顔をあげると強面のチンピラな身なりのオニィサンが2名ニヤニヤしながらこっちを見てる。 「えっ?」 全身から危険信号! 逃げなきゃ 「ねーちゃん、かわいいなぁ。え?だって!ギャハハハ」 ヤバい カツアゲされる! 「お金ならありません!」 私は震える声でそう言った。 「金ぇ?あーいらんいらん。俺らが奢ってあげるからこれから遊び行こう?」 チンピラAがそう言ってあたしの腕を掴む。 怖い! 行かねーよ! 「楽しいし、気持ちイイよ?」 もう一人のチンピラBにももう片方の腕を掴まれ絶対絶命! 嘘…なんで…
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