-序章-

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    しとしとと降り続く小雨は心身共に憂鬱と感じる6月──   季節外れの転校生。 風に靡くとサラサラと揺れる髪に澄んだ眸、更に柔らかい笑みが特徴的な女の子。 僕達は一目見て恋に落ちた。 とても魅力的、そして甘い快楽を誘い出す君。 もっともっと溺れたい、もっともっと求めたい、もっともっと…。 欲は尽きることは無く寧ろ膨らんでいくばかりで。   過去に何があったって、それすらも忘れてしまう甘い恋。 君に恋をすることで強くなれる。 僕達は君を求めるよ、だから君も僕達を求めて? あぁ、ごめん僕達は自分達のことばかりだったね。 愛も欲も幸せも何もかも、僕達の全てを捧げるよ。 さぁ、手をとってお姫様。 共に快楽に溺れようか──…           _
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