冷笑考察短篇集

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この猫はさすがはオス猫であるため、勇敢な時は勇敢だ。例えばゴ○ブリが悠々と部屋を移動している間には私はささっと隅に逃げてしまうが、このオス猫は撃退するのだ。撃退するとは言っても残念ながら彼は食すのだ。果たしてあの黒い塊がおいしいとは私には到底思えないが。 私の生活の上で最大の天敵であるゴ○ブリを撃退という名の食事をしてくれるありがたいこのオス猫――レインはさらに私に幸運をもたらしてくれることとなる。 たまたま会社の部署が同じである男性と猫好きという趣味の一致で付き合い始めたのである。 それもなかなかのイケメンの男性である。私の中の幸せの折れ線グラフはようやく右上がりを始めたばかりである。 さて今日も私はレインを使ってレインを飼ってからの趣味で彼氏である同じ職場の男性との付き合うきっかけとなった猫のかわいい写真を撮るという趣味を始めていた。今日は猫鍋だ。猫鍋というのは、猫を鍋に入れてかわいい写真を撮るらしい。私が彼氏である同じ職場の男性から聞き入れた話だ。初めてやるのだから、レインがなかなか鍋の中に入ってくれないのはなんとなくわかっていた。さて、どうしようか。
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