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「また・・・・・・。また・・・・・・何も出来ないのか?またこいつらに任せっきりにして見ていることしか出来ないのか?」
「そんなことは・・・・・・。」
「そんなこと無いですよ!」
「大輔?」
「そんなこと無いですよ!太一先輩達がいなかったら俺達は何も出来ないまま終わってました!太一先輩達がいなかったら俺達は負けてました!!先輩達がいたから勝てたんです!!」
タケルとヒカリもうなずく。
「大輔くんの言う通りだよ!お兄ちゃんはさっき見ていることしか出来ないって言ったけど、見ていてくれることが、頼ってくれることが一番私たちの力になるの。」
「僕たちはまだまだ出来ないこと、未熟なとこばかりだから太一さん達に目一杯頼ることで先に進める。」
「お前ら・・・・・・」
太一はうつむきニヤリと笑った。そして立ち上がり叫ぶ。
「お前らの言った通りだ!後輩に励まされてたんじゃ示しがつかねぇからな!光子郎!いつまでへこんでんだ?早いとこ、こいつらを励ましてやろうぜ!!」
光子郎も立ち上がる。
「そうですね。僕も大輔君達をいつもみたいに導かなければなりませんね。」
「それに太一達に出来るのはそれだけじゃない。」
ゲンナイの言葉に太一と光子郎は顔を明るくした。
「闇の紋章の持ち主はウィルス種のデジモンを操る。それが例え究極体でも。君達にはそれを倒してほしい。」
「よーし。やってやろうじゃねぇか!」
「今日はこの辺で終わりにしよう。また今度来るときは全員連れてきてくれ。あっ!そうだ。ブイモン達は現実世界へ一緒に連れていって平気だ。体調が悪くなっていた原因は分かったし。それも解決済みだ。」
5人と3匹はゲンナイの家から現実世界へ帰った。
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