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「BREAK」
「……この事件って、一体なんだったんでしょう」
誰かが『それ』を望んだ。
誰かが『それ』に応えた。
ただそれだけのこと。
「カタマリだよ。悲しいとか、嬉しいとか、憎いとか、羨ましいとか。そういう、人間の感情の――」
刑事は『被疑者死亡』の文字を見つめた。
平成２１年３月１日、殺人事件発生。
これは、事件に翻弄され滑稽に生きた少女たちの物語。
ある少女は殺人の罪を着せられ、
ある少女は事件の真相を追い、
ある人は復讐を誓った。
過去と現在とが絡まり合った複雑な伏線。
容疑者は『全員』。
それぞれの想いと決意、迷いと憎悪を胸に、舞台は幕を開ける。
疑惑が渦巻く出題編「BREAK GIRL」。
真相に迫る推理編「BREAK -MARIONETTE-」。
『もう一つの真実』を語る短編集「BREAK -MEMORYS-」。
そして、犯人さえも翻弄される衝撃の解答編「BREAK -Bloody girl-」。
あなたが辿り着く先は希望か、絶望か。
さあ、もう後戻りはできません。
あなたは既にこの世界に踏み込んでしまったのですから――。
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