<プロローグ> 知将と義将の密約
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「嫌です‼私はこの近江も父上や母上も大好きです。」 思わず長政から涙がこぼれた。 「わかった…では着いて参れ…今から逃げようこの国から………みんなで」 長政は丸福丸と僅かな近習と共に近くにある井戸で歩みを止めた… 「父上!?母上は?姉上は?」 「先に毛利殿の所に落ち延びておるわ」 安心した万福丸は井戸の中を後ろから長政は手を回して鳩尾に拳を入れた。 「おい、万福丸を井戸に入れておけ。」
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