プロローグ

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「………何よ?」 さっきまでの声とは異なり女の冷たい声が聞こえてきた。 「あぁやっと出たか。 俺だ、紺辺だ。 K-23で番号がないやつらがいた!」 「へぇ~また出たんだ」 「また…? 一体どういうことだ?」 「さっき兄さんからも連絡があったんだよ。 招かざる客がいるってね。」 「そういう事か。 こっちは男2人に女1人だ。」 「じゃあ勝手にやっちゃってよ。 アタシは今昼食の最中なんだから…。」 女が指示を出ると、向こうから通信を切った。 それと同時に、乱暴に箱を閉じトラックに戻る。 「変態女が…。」 愚痴を呟き、自分が運転してきたトラックの荷台を開けた。 薄暗い道を奥へと進み、手探りであるものを探している。 「あった…。これで逃げられると思うなぁ!! “ノド”に勝手に入って生きて帰れると思うな、クソガキィ!!」
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