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『で?・・・・・・風邪ひいて、そんな格好してるわけじゃないんだよね?』
佐藤が様子を伺うようにした問いかけに若林は黙って頷く。
若林は何と説明していいのか考えあぐねてるようだ。佐藤も辛抱強く若林が話始めるのを待っている。
やがて、重い口を開き始めた。
『あの・・・さ、驚かないで欲しいんだけど』
今度は佐藤が頷く。若林は、それを確認してから毛布を脱いだ。
『・・・?あれ?若・・・・痩せた?』
佐藤が先ず感じた違和感はそれだった。だが、若林は首を振り佐藤の手を掴んで自分の胸へと持って行く。
いきなりの行動に驚き手を引こうとしたが触った感触に男の胸と違う物を感じ動きを止める。
『・・・・・・む、胸?・・・・女の子みたいな・・・』
呆然と呟く佐藤に若林は泣きそうな顔になりながら頷く。
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