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「何でも打ち明けてね」と朝川先輩は言った。
僕はその優しい声を聞くとはっと我に返った。
何で入ってしまったのだろうと思った。僕はとりあえず部屋から出ようとした。
すると、朝川先輩が僕の腕を掴んで、「待って!」と言った。
僕は、入ってきたと思ったら帰ろうとするから怒られるかと思ったら、朝川先輩は「恥ずかしがらなくていいのよ」と言った。
「何のことですか、僕は悩みはないです」
と言うと朝川先輩が
「じゃあ何で入ってきたの?」
と笑顔で聞いてきた。
「部屋を間違えたんです」僕がそう言うと、朝川先輩は「私は相談部部長よ。あなたに悩みがあることくらい一目瞭然よ」と言った。
僕はドキッとした。
何で一目瞭然なんだ!
「もう僕、帰ります」
僕は深いところまでこられる前に帰ろうとした。
すると「えっ、ねぇ、ちょっと待って!」
と朝川先輩はいい、僕の腕を掴もうとしたが 、つまづいて棚に突っ込んでしまった。
ガラガラと音を立て、棚の上にあったものが朝川先輩の上に落ちた。
「きゃーー」
朝川先輩が悲鳴をあげた。
僕は慌てて朝川先輩の元へ向かった。
「大丈夫ですか?」
「うん、別に何ともないわ」と朝川先輩は笑顔で言った。
幸い上にあったのは本やプリントだったので怪我はしなかったようだ。
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