第1章 ―朝川先輩と凪先輩―

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 凪先輩の毒舌にやられ僕は家の布団に引き込もっていた。今の時間は17時だ。もう1時間もこうしてる。  やっぱり人は信じれないし怖い。もう学校やめようかな?どうすればいいんだろう。立ち直れない。  するとピンポンとチャイムがなった。何だろう、父さんにしては早いな。そう思っていたら、僕の部屋のドアがノックされた。 「ちょっといいかい、高志」母さんの声だ。  しかし僕は面倒だから無視した。 「寝てるの?朝川咲って娘が来てるわよ!」  その名前を聞いて驚いた。えっ朝川先輩が?何でだ?  訳がわからなかったが、「はーい」と母さんに返事した。 「起きてるみたいね。じゃあ咲ちゃん入りなさい」 「はい、お母さん」  扉が開きそこには朝川先輩が立っていた。 「朝川先輩!何でいるんですか!」  僕の声が裏返った。そりゃ仕方ない。だって朝川先輩が僕の部屋にいて、しかも私服が物凄く可愛いのだから。  朝川先輩はベットに座っている僕の隣に座った。 「ごめんなさいね。突然お邪魔して」 「い、いえ、大丈夫ですよ」緊張するよ、朝川先輩の顔が近い! 「凪は口は悪いけど、いい娘なの。すごく反省しているわ。だから許してあげてくれないかな?」 朝川先輩は僕の手を握りながら言った。こんなことされて断われる訳がない。「も、もちろんですよ。」  そう僕が言うと朝川先輩は「ありがとう!」と言って抱きついた。そのいきおいで僕はベットに倒れた。 「ご、ごめんなさい。つい」 「いいですよ。大丈夫です」  そう言ったが全然大丈夫じゃない。鼻血が出そうだ。
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