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「あら…あなた…」
振り返った少女は俺を見て瞳を大きく見開いた。
俺は身動きができないまま少女を見つめる。
「道に迷ってしまったのね?」
少女は純粋に問う。
ここは素直に言ったほうがいいのか?
いやいや素直に言ってしまったら彼女に警戒心を与えてしまうかもしれない。
「どうされましたか?」
心配した少女が俺の顔を覗き込む。
ここは嘘を付くべきか…?
『あ‥あぁ。ごめん、そうなんだ実は道に迷ってしまって…』
「まあそうでしたか…でしたら私の家で少し休んでいきませんか?」
疑いもしない瞳で俺を見つめると笑顔で少女はそう言った。
これは罠なのか……?
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