22人が本棚に入れています
本棚に追加
「総員!戦闘体勢!!」
前方から長官の声が飛ぶ。俺は拳を握りしめる。
殺してやる…なるべく沢山!
『奴等』に思い知らせてやる!!
俺の…人類の強さを!!
「第一、第四小隊は正面から!第二、第三小隊は迂回して背後から攻めろ!!
その他の隊は後方支援!!負傷者の移送と介護を最優先とせよ!」
「「ハッ!!」」
俺はエアモービルのエンジンを掛けた。銀色のボードが足に吸着する。
「突撃!!」
長官の声と同時にゲートが開く。俺達は大空へと飛び出した。
ギュイイィィィィ
エアモービルのエンジン音が鳴り響く。先行部隊はかなり苦戦しているようだ。
かなりの数の『食人族(マンイーター)』だ。ざっと見ただけでも二百は越えてる。人間と同じような体格で、灰色の皮膚、体毛は一切ない。その顔に眼球はなく、裂けたような大きな口だけが存在している。
奴等は歩兵部隊に襲い掛かっている。
!!…アイツが今回のボスキャラか
俺はソイツを見据える。
体長は裕に5mを超えている。黄金の鬣(たてがみ)に真っ黒な身体。
巨大なライオンのようなヤツが暴れまわっていた。
最初のコメントを投稿しよう!