プロローグ

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「総員!戦闘体勢!!」 前方から長官の声が飛ぶ。俺は拳を握りしめる。 殺してやる…なるべく沢山! 『奴等』に思い知らせてやる!! 俺の…人類の強さを!! 「第一、第四小隊は正面から!第二、第三小隊は迂回して背後から攻めろ!! その他の隊は後方支援!!負傷者の移送と介護を最優先とせよ!」 「「ハッ!!」」 俺はエアモービルのエンジンを掛けた。銀色のボードが足に吸着する。 「突撃!!」 長官の声と同時にゲートが開く。俺達は大空へと飛び出した。 ギュイイィィィィ エアモービルのエンジン音が鳴り響く。先行部隊はかなり苦戦しているようだ。 かなりの数の『食人族(マンイーター)』だ。ざっと見ただけでも二百は越えてる。人間と同じような体格で、灰色の皮膚、体毛は一切ない。その顔に眼球はなく、裂けたような大きな口だけが存在している。 奴等は歩兵部隊に襲い掛かっている。 !!…アイツが今回のボスキャラか 俺はソイツを見据える。 体長は裕に5mを超えている。黄金の鬣(たてがみ)に真っ黒な身体。 巨大なライオンのようなヤツが暴れまわっていた。
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