小さき力

3/12
前へ
/48ページ
次へ
「お疲れ様です。隊長!」 スピナが飲み物の入ったカップを持ってきた。 「悪いな、サンキュー」 俺はカップを受けとると口に運んだ。 「それにしても、巨大種をあんなに簡単に仕留めちゃうなんて、流石ですね!」 スピナはそう言いながら、俺の前に座った。 「今回のヤツは大して強くなかった…誉めるほどでもねーよ」 「まぁ、そう謙遜するなよシャン!」 俺の隣にガタイの良い大男が腰掛ける。第5部隊の隊員のテッドだ。どーでもいいが…酒臭いぞ。 「あのなぁ、一応俺は第4部隊部隊長なんだぞ?敬語ぐらい使ったらどうだ?」 「がっはっは!細かい事気にするなよ!シャン『隊長』!」 「ったく…」 わざとらしく『隊長』を強調しやがって…。俺はため息をついた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加