第1章

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サング「なぁこれって・・・」 ムロ「あぁ間違いない・・・。ヴェルアス戦争の時に使われた剣だ・・・」 サング「・・・なぁ。おかしくないか?」 ムロ「やはり・・・サングもそう思うか。何故ここに剣が三本もあるのか・・・」 サング「なぁ。抜くのか?」 ムロ「そうだ・・・。俺が先に行くがいいか?」 サング「・・・あぁわかった。」 俺は三本並んでる一番左側の細みの剣を抜こうとした。 ガキッ・・・ 抜けないか。 サング「なぁ・・・俺が抜いてもいいか?」 ムロ「・・・あぁ。やってみろ。」 ザッザッ・・・ ガシッ・・・ スラッ・・・ サング「・・・抜けた・・・。」 ムロ「そうか・・・。良かったな。」 サング「なぁ・・・そっちの二本はどうするんだ?」 ムロ「抜いてみるか?」 俺は何気なく三日月のような剣を掴んだ。 スラッ・・・ サング「な、なんで抜けるんだよ。」 ムロ「なるほどな。そういう事か。」 サング「どういう事だよ。ムロ説明してくれ。」 ムロ「ここには・・・ヴェルアス戦争に使われた剣が二本ともここで保管されてたんだろう。」 サング「そうなのか・・・。ならそのもうひとつの剣はどうなんだ?」 ムロが抜いた剣に似ている形だが。 スラッ・・・ サング「抜けたのか!」 ムロ「あぁ・・・どうやらこれは双剣のようだ。」 サング「俺のは只のレイピア・・・か。」
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