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カァカァカァ・・・
???「おーいムロっ!そこの薪持ってきてくれっ!」
ムロ「あぁ!わかったよ親父。」
タッタッ・・・
サング「ムロ!俺も手伝うぜっ!」
ムロ「あぁ。それじゃ・・・俺はこっちの持ってくからサングはそっちな?」
サング「了解ぃ!」
二人は父親の後に続いて薪を持った。
父「早くしろぉ!日がくれるぞぉ!」
そんな怠けたような雰囲気の言葉を聞き二人は走りだした。
ガチャ・・・
父「ただいま~母さん」
母「あらあら・・・お帰りなさい。もうお風呂は沸かしましたよ?」
父「そうかぁ。そんじゃ入るとするかね・・・」
バンッ!
サング「俺一番~ッ!」
サングは勢いよく扉を開けて入ってきた。
続いて兄ムロが入ってきてサングに冷静に話す。
ムロ「サング・・・走ったせいで三本くらい薪落として来たぞ・・・」
サング「何っ!(汗)」
ムロ「ほら早く拾ってこい・・・」
サングは急いで薪を拾いに戻った。
ムロ「ただいま。お袋。」
母「えぇ。お帰りなさい!今お父さんがお風呂入ってるからあなた達は部屋で待ってなさい?」
ムロ「あぁそうするよ。」
軋む階段を上ると俺たち兄弟の部屋がある。部屋には夕日が射し込んでいてとても明るかった・・・
ムロ「ん?なんだあれは。」
窓から見た物はかなり武装した兵士達。先頭には金髪の若い男性が一人馬に乗ってこちらを見ていた。
気味が悪い・・・
そう思いカーテンを閉める・・・
バンッ!
サング「大変だっ!!」
台所から母親が走ってくる。
母「どうしたのよ?」
サング「隣の国のムラネマの兵士が村を壊してるっ!」
母「なんですってっ!」
サング「母ちゃん逃げろっ!父ちゃんは俺が連れていく!」
母はしばらく黙り混みこう言った。
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