第1章

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カァカァカァ・・・ ???「おーいムロっ!そこの薪持ってきてくれっ!」 ムロ「あぁ!わかったよ親父。」 タッタッ・・・ サング「ムロ!俺も手伝うぜっ!」 ムロ「あぁ。それじゃ・・・俺はこっちの持ってくからサングはそっちな?」 サング「了解ぃ!」 二人は父親の後に続いて薪を持った。 父「早くしろぉ!日がくれるぞぉ!」 そんな怠けたような雰囲気の言葉を聞き二人は走りだした。 ガチャ・・・ 父「ただいま~母さん」 母「あらあら・・・お帰りなさい。もうお風呂は沸かしましたよ?」 父「そうかぁ。そんじゃ入るとするかね・・・」 バンッ! サング「俺一番~ッ!」 サングは勢いよく扉を開けて入ってきた。 続いて兄ムロが入ってきてサングに冷静に話す。 ムロ「サング・・・走ったせいで三本くらい薪落として来たぞ・・・」 サング「何っ!(汗)」 ムロ「ほら早く拾ってこい・・・」 サングは急いで薪を拾いに戻った。 ムロ「ただいま。お袋。」 母「えぇ。お帰りなさい!今お父さんがお風呂入ってるからあなた達は部屋で待ってなさい?」 ムロ「あぁそうするよ。」 軋む階段を上ると俺たち兄弟の部屋がある。部屋には夕日が射し込んでいてとても明るかった・・・ ムロ「ん?なんだあれは。」 窓から見た物はかなり武装した兵士達。先頭には金髪の若い男性が一人馬に乗ってこちらを見ていた。 気味が悪い・・・ そう思いカーテンを閉める・・・ バンッ! サング「大変だっ!!」 台所から母親が走ってくる。 母「どうしたのよ?」 サング「隣の国のムラネマの兵士が村を壊してるっ!」 母「なんですってっ!」 サング「母ちゃん逃げろっ!父ちゃんは俺が連れていく!」 母はしばらく黙り混みこう言った。
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