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「おい! どうした!」
荒々しく扉を開けて入ってくる変態。ノックもせずに入ってくるとは、まさしく変態の名に相応しい変態だ。
「知らねえよ! マジで知らねえんだって!」
俺は必死で弁解する。
「ふっ……」
「ふ? どうした、言ってみろ」
「ふ、不慮の事故だったんだよ! 手ついたらドゴーンって!」
回らない頭で状況の説明に努める俺。えらい。
しかしそんな俺の敬うべき説明が分からないのか、変態は「何言ってんだこいつ馬鹿じゃねえの」みたいな顔をする。
「とにかく手のひらから何か出たんだ……あれ?」
話している途中に、極度の疲労感が俺を襲う。
ちょ、待て……よ……。
「どうし……。はあ……またか」
ベッドに向かって倒れ込む俺。
そこで俺の意識はブラックアーウト。
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