事件

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深夜、誰にも後を付けられないように、うまく巻き上げてから狭い路地を通った 寒ぃ…と小声で呟くと、白い息が舞う マフラーに顔半分埋めて、手をポケットに深く突っ込み、肩を竦めた 時計を見ると約束の時間を少し過ぎている 家から少し歩いた場所にある看板のない穴場のバーへ足を速めた
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