青くまくんと赤くまちゃん。

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  おじいさんのそりのなんとはやいこと! トナカイたちのあしのひとかけで、赤くまちゃんたちはあっというまにもりのうえまでやってきました。 「さあ、みてごらん」 おじいさんにいわれ、赤くまちゃんはあしもとにひろがるもりをみおろします。 「あ……」 すると、もりのなかにひときわあかるいばしょがあるのにきづきました。 「おお、あそこか」 おじいさんもそれをみると、そりをそちらにむけてはしらせます。 そのばしょがだんだんちかづくにつれ、赤くまちゃんには、それがきれいにかざりつけられたもみのきだとわかりました。 そしてそのしたに青くまくんがいるのも。 「青くまくん!!」 そりがじめんにとうちゃくすると、赤くまちゃんは青くまくんにかけよってだきつきました。 「赤くまちゃん!ぶじでよかった!!」 青くまくんもそれをしっかりとだきとめます。 「青くまくん、あのね。……おこってごめんなさい」 あやまる赤くまちゃんに、青くまくんはくびをよこにふりました。 「ううん、ぼくこそだまっててごめん。どうしてもおどろかせたかったんだ」 「うん、びっくりした。すごいね!!」 ふたりはかおをみあわせて、ふふっとわらうとキラキラががやくもみのきをみあげました。 「ともだちも、みんないるよ」 青くまくんのそのこえをまっていましたとばかりに、しげみのあちこちからもりのなかまたちもつぎつぎとかおをだします。 さあ、もりのクリスマスパーティーのはじまりです!! うたったり、さわいだり、みんなでたのしくやっていると、 「きみが青くまくんだね?」 おじいさんがゆっくりとしたあしどりでちかづいてきて、そういいました。 「はい、そうです。きてくれたんですね、サンタさん」 青くまくんはおじいさん一一サンタさんにむきなおると、ぺこりとおじぎをします。 (やっぱりサンタさんだったのね!) 赤くまちゃん、ほんとうにきょうはおどろくことばかりです。 「ごしょうたいありがとう。わしもパーティーにまぜてもらってもいいかな?」 「もちろんです。ぼくたちじまんのはちみつパンケーキもありますよ」 青くまくんはサンタさんを、ごちそうのあるテーブルにあんないします。 こうして、たのしいもりのパーティーは、ひとばんじゅうつづきました。  
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