あとがき

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はい、こういう形で終わった『スラムの涙』ですが、最後の『僕の心は――』に続く答えは書きませんでした。 少年は母親が死んでいる事を理解していたのだろうと思います。それでも認める事ができなくて機械の身体を造った。これは、少年の心が壊れている証です。 しかし、少年は最後に涙を流した。母の死に向き合ったんですね。この時、少年の心が壊れているとは言い難い。 そして、これから先。少年がどんな成長を遂げるのかによって、心の情態は変わってしまいます。『だから断定的な終わり方をしたくなかった』これが自分の考えです。 楽しんで読むには少し重いかな? と思いますが、如何でしたでしょうか? 自分の作品は命を扱う物が多く、その中でも一際暗い雰囲気の作品ですが『何か考えさせられる』そんな作品であれば幸いです。 後悔としては、もう少し掘り下げて少年の心の情態を書けばよかったという事ですね。最後も焦り過ぎだと反省して、あとがきを締めさせていただきます。 最後に、この作品を読んで下さった皆様に感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました。 ――KEN
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