唄研究会

部活は部室でやるだけじゃない

言いかえて14日間経ったわけだ。
その期間で部のルールはよくわかった。

晶部長がルールであるということだ。

冒頭で僕が手作り感満載のチョーク椅子に座ってるのだって、部長が三年(つまり部長)は革張椅子。二年はパイプ椅子。
一年はチョーク椅子。

「一年が三年と同じ椅子をしようできると考えるな」

上下関係をはっきりさせるため。
これは平安時代の畳からきているらしい。
貴族達は板の間で食事をするとき畳を一畳ずつひきその上に座っていた。
畳の縁には布があり、それは身分によって柄が異なる。
上位であればあるほど華やかに、下位であればあるほど地味に。

入部して二週間、僕は基礎知識として花いちもんめやとおりゃんせなどの逸話を勉強したり、知識を深めるため歴史書や雑学書を読んだ。
おかげで新しい発見を感じている。

それは知識だけではなく部の人間に対しても言えた。