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「ほぉ…私に抗議とはねぇ…名前は?」
糸川がニヤニヤしながら女生徒に近付くと「二年四組クラス委員の岬です」と女生徒は答えた。
すると突然糸川は岬の頬に平手打ちを喰らわせ「生徒指導の私に意見するとは頭が高い!私は学園長代理から様々な権限を与えられた特別教師だぞ」と罵り始めた。
クラス中がシンと静まり糸川の下品な笑い声と岬さんの泣き声が…
「ひぃっひっひっひ…解りましたか皆さん…私に逆らうのは神徒に盾突くのと同じですよひぃっひひ…ブギャッ!」
一瞬の出来事だった。勝ち誇った声で笑っていた糸川の顔面に下駄履きが減り込む!
「おいコラオッさん!特別教師だかウルトラ警備隊だか何だか知らんが女泣かすたぁ漢の風上にも風下にも置けねぇなぁ」
虎次郎だ!起動風紀に取り囲まれていた虎次郎が履いていた下駄を糸川の顔面目掛け下駄を蹴り飛ばしたのだ!
クラス中がザワつく中、糸川は鼻血を流しながら「二度も私を…生徒指導の私を…もう許せん!」と涙目で虎次郎を睨む!
醜悪な顔に怒りの表情を浮かべた糸川は「奴を…あの男をボロ雑巾にしてしまいなさい!」と命令した。
機動風紀は、ニヤニヤと
笑いながら警棒を抜き虎次郎を取り囲み「今は英語の授業ですね…この無法者に我等機動風紀の特別英語の授業をしてやりましょう」と言うと、集団で虎次郎を廊下へと押し出す。
「これがKick!Punch!へへへ!おらおらBody!こいつがFace!」
廊下から殴る音や叩付けられる音が教室に聞こえる…南先生も他の生徒も耳を塞ぎただ廊下かのリンチが終わるのを待っている。
小百合が糸川に「お願いです糸川先生…もう止めさせて下さい!虎次郎ちゃん…村雨君には私が良く言聞かせますので!」と哀願するが、糸川は南先生の哀願を聞き入れずにニヤニヤするだけであった…
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