1人が本棚に入れています
本棚に追加
「貴様…一般生徒が神徒に刃向かうのか?新校則違反だな」
校舎裏で学ランの生徒を機動隊の様な装いの男達が取り囲み、蹴る殴ると一方的な暴力を加え、その様子を白いブレザーの生徒がニヤニヤと嘲笑いながら眺めている。
「な…何故…僕が…」
一方的に殴られた男子生徒は、涙を流しながら神徒と呼ばれたブレザーの生徒に問い掛けると「君は確か僕と同じ新入生だよね?支配する側とされる側の教育だよ」と冷たく言い放ち「機動風紀の諸君、程々にしないと彼が死んじゃうからね…彼もいずれは僕等神にも等しく選ばれた神徒の為に働く奴隷だから」と言いながら去って行った。
神徒が去り、その後を護衛役の機動風紀が追うとそこにはリンチにより半殺しにされた生徒がうずくまり、その後間もなく他の数人の生徒が周りを見回しながら現れ「待ってろ…今医務室に連れて行くからな」と言うと半殺しに遭った生徒を担いで医務室へと向かって行った
「うぅ…畜生…自由な校風と聞いていたのに…畜生…畜生…」
「泣くな…悔しいのは俺達も同じだ…」
総帥が死去し、学園長不在となったこの学園は何時しか政財界の大物の子供を招き入れ神徒と崇め、彼等の護衛役に武装した風紀委員『機動風紀』を雇い、『権力』と『暴力』が支配する学園となった…
最初のコメントを投稿しよう!