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早朝から校門前で人だかりが出来ている。
これは機動風紀の抜き打ち持ち物検査である。
持ち物検査と言うのは建前、実際は一般女生徒へのセクハラ紛いの行為であった。
特に今現在、持ち物検査を行っている生徒指導教師『糸川』と彼の直属の第三小隊はセクハラ紛いの痴漢行為で多数の女生徒が涙を流していたのだ。
「ケケケ!制服の中に授業に一切関係ない物を隠し持ってるんじゃないのか?」
一人の女生徒がネズミ面の中年の教師に身体を触られているにも拘わらず、一切の抵抗を許されず辱めを受けていた。
このネズミ面の醜悪な顔の教師こそ糸川である。
糸川と機動風紀の行為を誰一人として止めようとはせず、誰もが見て見ぬ振りして通り過ぎるしかなかった…
「おや?君は何か言いたそうですね?」
糸川がニヤニヤ笑いながら一人の男子生徒を呼び止めた。
するとその男子生徒を機動風紀が取り囲み、「貴様我々機動風紀の持ち物検査に意見が在るのか?」と彼の胸倉を掴み上げた。
「そ…そんな…ただ目が合っただけじゃないですか…」
男子生徒は怯えながら反論するが機動風紀は「我々に盾突くのか?良い度胸だな」と悪態をつきながら拳を振り上げた。
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