嵐を呼ぶ転校生

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所変わりここは校舎内 二年四組の教室では先程の男子生徒が他の生徒に囲まれ根掘り葉掘り聞かれていた。 「なぁ弘太、あいつ何者だったんだ?」 「あの機動風紀と糸川を軽く捻ったんだろ?」 「お前は何もされなかったのか?」 彼等の質問に弘太はただ「僕もよく解らないけど…転校生だって言ってたよ」と答えるしかなかった。 「ふぅーん…あんなに強いならどうせ機動風紀に編入されんだろな…」 「だろうね…この学校じゃ腕っ節に自信ある生徒や不良は機動風紀に引き抜かれて俺達を虐げる神徒の飼い犬になるからなぁ…」 「でも糸川に逆らって殴り飛ばしたなら懲罰房に入れられるんじゃ」 生徒達は口々に噂話に華を咲かせているとホームルームを告げる予鈴が鳴り響き、生徒達は皆それぞれの席に着いた。 彼等は皆今日一日を平穏に過ごせる様に祈りながら担任が来るのを無言で待っていると、入口が開き「はぁーいみんなオハヨー!」と若い女教師が入ってきた。
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