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走るのが速い小学生に私は腕を捕まれたと同時に、あとからもう一人ついてくるのが見えたのです。
今度は高校生っぽい少年。
兄弟…なのかな。
「おい、そこの女!」
「は、ひゃい!」
考え事の最中に呼びつけられたので声がひっくり返ってしまいました。
「そのまま淡希を離すな!」
「離す、っていうかあたしが捕えられてるんですけどぉー!」
私を掴んでいても全く速度が落ちないこの小学生に、かなり驚きです。
しかし、突然小学生は急停止して私を前につきだしたと思ったら、何かを囁いてどこかに隠れてしまったのです。
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