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「貴様!」
「あ、あたしですか?」
「そうだ。 これくらいの小学生を連れた高校生の子供二人組を見なかったか!?」
そう言うと、騎士は自分の胸辺りの部分を指し示した。
「んー…、あっ。 そ、それならさっきイーストサイドエリアの方で見掛けましたよ?」
「なに? あいつらまた戻ったのか。 ふ、馬鹿なガキ共め!」
騎士は鼻で笑い、後ろで待機している騎士達に指示を出した。
「聞いていたか! あいつらはまたイーストサイドエリアに戻ったそうだ! 全員今きた道を戻れぇ!」
騎士は敬礼し、また街の方へ退却した。
「案外言ってみるもんだね」
私はぼそっとつぶやいた。
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