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騎士達が街へかえっていくのを暫く見てから、
「…こんなんで良かったかな?」
少女は上を見上げ、木に登って隠れていた俺達にため息を混ぜながら話しかけた。
「いやぁ、助かった! ありがとうお姉ちゃんっ」
「も、もう! そんなお姉ちゃんだなんてぇ…」
淡希の発言に、顔を赤らめて自分の世界に入りこんでしまう。
「淡希、お前もう少しいい考えなかったのか? 超古典的じゃん」
「その古典的なやつもまだまだ捨てたもんじゃなかったけどねっ」
淡希は力を入れて木から飛び降り、地面に着地すると服に着いた葉っぱや枝を払った。
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