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「あと淡希、こいつ誰だ?」
「こんなの知らないよ」
先ほどの感謝の言葉とは矛盾した会話に、女は自分の世界から突然還ってきた。
「ちょっと待ったあ! さっきの何? あんた猫被り?」
「とりあえずいい顔しとく、これ社会の常識だよ? お姉ちゃんっ」
「んん、くうっ…」
「まぁまぁ、我慢しなくていいんだよ?」
どうやらお姉ちゃんと呼ばれることに免疫がないらしく、淡希はそれを楽しんでいた。
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