“MEET”

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絵に描いたように桜が満開で、きっとこの桜という存在が無ければ歌手や写真家、小説家や画家等々の収入は二割程減るのだろう、と思った。 入学式は二日前に終わり、高校生活の面倒臭いものを済ませた直後だ。 部活の勧誘が正門近くでビラを配っており、大抵がユニフォームを着ているものだから母の言葉を思い出してしまう。 正門をくぐると、それらが間近にやってきた。 特徴的な白いユニフォームと帽子の、野球部。 爽やか代表といった感じの、サッカー部。 胴着の、柔道部。いや、空手? 防具をつけた剣道部、テニスウェアをきたテニス部。 そうやって分析をしていく。特に意味はない。・・・おや?
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