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「死ぬー! 誰か助けて!!」
パニックに陥った俺は自分の体がもう完全に消えて、別の場所にいるのも気づかずに叫んでいた。
しかし少ししてから冷静になって気づいた。
先ほどと違い真っ白な空間に自分が居ることと目の前に誰かが居ることに。
「落ち着いたか?」
やっと話せる人間に会えた、と思ったがそれもつかの間。
目の前のコイツは人間なのか?
「ああ、説明をしなければならないな。私は君たちの言うところの神、だったか? そういった存在だ。」
「神?」
「一番近い者で言えばそれだな」
いきなりの神宣言。
よくわからないがコイツはとりあえず凄いらしい。
というか見た目からしてなんか凄い。
輪郭こそ人間の形だがそれ以外真っ白だ。
まるで棒人間と会話しているような気分になってくる、他人が見れば頭がおかしくなっていると思われるだろうな。
「あんたが神なのかどうかは知らないけどとりあえず説明してくれ、ここは何処で俺は何でここに居るんだ?」
「それもそうだな、では本題に入るか。」
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