変人の苦労☆

15/19
516人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
「ごぉらぁ!!借金はいつ返すっちゅってんねん!日本語伝わってますか?おばさん?」 「俺らあんた達に怨みなんてない、こっちも仕事だもんでな?わかるよなぁ?」 「こっちが親方に怒られてしまうんだよ?だから。」 ガンッ! 男達の一人が女性の座っている椅子を蹴る。 あたしは、さっきまでびっくりしていて、固まっていたけど、さすがにこの音でハッとなる。 「はやく返してもらわんと。なぁ…?」 「少し…後少しだけでいいですから待ってください!」 あたしは、自分の出せる精一杯の勇気を出して、頼む。 「ん?ねぇーちゃん。いい顔してんな。体は…まあまあだなぁ。 どう?自分を売って家族を救わない?」 …………自分を? 「嫌。」 あたしがそんな馬鹿な手にのるわけがない。 「大丈夫、怖いことなんてしないし、あんただったらすぐに金が貯まるよ?」 こいつ、嫌だっつてんのに… 男達は、あたしの腕をつかむと車に乗せようとしてくる。 なに…こいつら、力強いッ! 駄目だ、このままいったら… ゴッ! .
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!