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危ない方々は、そのお金を拾い集め、そそくさと車に乗り込むとどこかへいってしまった。
「葉月先生が…なんでここに…」
「偶然、通りかかっただけですよ。」
嘘だ…
普通、あんな大金を持ち歩くわけがない。
「っていうのは、冗談で…本当はあなたを助けたかったからですよ…」
「えっ?」
「いろいろ、調べさせていただきました。」
「…………」
個人情報が……
でも、助けてもらったんだし…
「ありがとうございました。このお金は、働いてコツコツ返し…「その必要はないです。」
「へっ?」
「あなたが俺の家に住んでくれるだけで、全部ちゃらにします。」
葉月先生は、ニッコリ笑うとそういってきた。
「でも…お母さんと弟が…」
「お二人の生活費は俺が出します。」
「月にこのぐらいでどうでしょう?」といいながら葉月先生はあたしに電卓をみせてきた。
「……………」
ちょっ!あたしが朝から夜まで働いて稼いだ金より0が二つ程多いんだけど!
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