変人の魅力の恐ろしさ☆

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「豚が豚をぶったのでぶたれた豚はぶった豚をぶっひゃ。」 「糞、噛んだ。」と悔しそうに、うー…うー…唸っているのは勿論みすみで。 「豚が豚をぶったのでぶたれた豚がぶった豚をぶった。」 とリトライしているのも勿論みすみで。 「よしっ!」 とガッツポーズをして地味に喜んでいるのも勿論みすみで。 「姫条さん、聞いてます?」 そこに、さっきから話しかけても返事がなく、ずーと無視をされている澪が38回目の問い掛けをする。 「んあ?何だい、葉月先生。」 38回目でようやく澪の問い掛けに答えたみすみは、満足そうな顔を澪に見せる。 「いやぁ~、満足、満足。」 「そうですか、よかったですね。」 今、みすみと澪がいるのは澪のでかいマンションのリビング。 「話しとは、何だね。中西君。」 「いえ、葉月です。あのですね。あなたは、何故学校であのような事なさっているのですか?」 「あのような?」 「紙屑ばらまき事件のことです。」 「あれは事件じゃない。偶然の一致だ。」 「意味がわかりません。」 .
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