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「豚が豚をぶったのでぶたれた豚はぶった豚をぶっひゃ。」
「糞、噛んだ。」と悔しそうに、うー…うー…唸っているのは勿論みすみで。
「豚が豚をぶったのでぶたれた豚がぶった豚をぶった。」
とリトライしているのも勿論みすみで。
「よしっ!」
とガッツポーズをして地味に喜んでいるのも勿論みすみで。
「姫条さん、聞いてます?」
そこに、さっきから話しかけても返事がなく、ずーと無視をされている澪が38回目の問い掛けをする。
「んあ?何だい、葉月先生。」
38回目でようやく澪の問い掛けに答えたみすみは、満足そうな顔を澪に見せる。
「いやぁ~、満足、満足。」
「そうですか、よかったですね。」
今、みすみと澪がいるのは澪のでかいマンションのリビング。
「話しとは、何だね。中西君。」
「いえ、葉月です。あのですね。あなたは、何故学校であのような事なさっているのですか?」
「あのような?」
「紙屑ばらまき事件のことです。」
「あれは事件じゃない。偶然の一致だ。」
「意味がわかりません。」
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