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「とにかく答えて下さい。」
「うーん…そういわれてもなぁ~。あえていうなら。普通が面白くないから。」
「はぁ?」
「いや、面白いほうがいいでしょ?」
「まぁ…」
「それに…皆の笑顔が見たいから。」
「だって、皆が笑えば自分も嬉しいでしょ?」そう付け足すとみすみは、ニッコリと笑った。
「………ッ」
澪がその笑顔に、顔を赤くして手で顔を隠す。
「誰かであの紙屑一枚で幸せになれたら…。何か救えたら…そう思っているのだよ。」
みすみも途中で自分の言っている事が恥ずかしくなったのか、冗談混じりで話し出す。
「「………」」
沈黙。
気まずい…。完全にシラけた…。腐った。空気が腐った…。
みすみは慌てて何か話題をつくろうとする。
「えっと…あれだ。お風呂入ろう。」
結局、風呂に入りたかったので(泳ぎたかったので)風呂の話題を出す。
「一緒に入りますか?」
澪はニヤリッと妖しい笑みをみすみに見せて、みすみの肩に手をおく。
「いいですよ。」
「………」
澪は、思ってもみたかったみすみの返事に固まった。
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