訳あり物件

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俺はこの類に慣れきっていた 幽霊は金なる木 だから、霊なんて怖くなかった 「フフフフフ……」 また出てきた 俺の前に 彼女……いや、化け物は廃人同然の俺の前にたって不気味に笑う 化け物は顔半分を火傷でぐちゃぐちゃだった 「ねぇ……前みたく叫ばないの?」 「………………」 「クスクスクス」 「……………い」 「ん?」 「ここから……出してください」 家からでられなかった この化け物の力なのだろう
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