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ありがとうございましたと言う声に背を押され。
雪野は店を後にした。いつの間にか街は活気づいた、それほど店に居たわけではなかったのに。
それよりも"ほらっ見てみろよ"っと言いたげにピンクのチラシが壁に貼り付けてあるのがちらつく。
あの嫌に成る程見る事になるっとはこの事である。
「勘弁してくれよ」
雪野は其れを避けるように人混みの中に入っていった。
通勤者を見て昨日の自分が羨ましくなる。
本当ならば今日も意気揚々と勤務している時間帯だ。
なのに、今日は非番と勝手に表面には書かれ、自分は仕事場とは反対の方向へ向かっている。
今日の自分がアンニュイなのは、昨日のせいだから。
詳しく言えば、
昨日の上司からの命令があったからだ。
その命令というのは、案外簡単で、彼意外ならばこんな風にはならないようなもの。
その内容とは、
ある村で起きた怪奇事件を"人造人間"に解決して貰いにいくように依頼する。
という感じのものだった
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